人生の妙諦は妥協にあり
人生というのは、すべて妥協である。
妥協でしかありえない。
“もっといいもの”を求め続ければ、そこには果てがない。
もっといいものが他にあるのでは?と疑いはじめれば、そこに切りはない。
ありもしない果てに憧れつつ、そうして宙ぶらりんなまま、いずれ堕ちていく。
人生の妙諦は、自分が納得のいく”妥協点”をはっきりと打ち込み、ひたすらそこを掘ること。
快楽の限りを尽くしてもそこに満足はなく、苦行の極みにもそれはない。中道にこそ真の幸福はあると釈迦は悟った。
自らの生に迷いや後悔や自責の念を無くすこと。これこそが幸福。これだけで、幸福。
選択は常に妥協であり、しかしそれが最善でもあるということ。