毎日書けば(書かせれば)いいというものではないと思うんだ
私がいまこのブログで書いてるちょっとマジメ臭い記事らも、もともとはBloggerでやってるブログのひとつのコンテンツとして書いてました。でもそっちはメインがゲームのブログなんで、内容的にそもそも合わないということもあり、そこだけはてなに引越させることにしたんですね。
たいした数でもないし、まずはそいつをはてなのほうに移そうということで毎日1個ずつ移してたので、体裁としては毎日はてなでブログを書いているという状態になってたわけです。
そうすると、はてなに記事を毎日移しはじめて1週間ぐらいのころに、私のブログも「おすすめブログ」の中で表示されるようになっていました。
で、もともとあった記事を全部移し終わって、新たに記事を書くというときに1日空けたんですけど、その記事はおすすめブログとしては載らなくなっているようでした。
おすすめブログに表示される条件はいろいろあるんだろうけれど、毎日書くということも条件のひとつとしてあるのはまあ間違いなさそうですよね。
ダッシュボードの「ブログの概要」のとこに継続日数という項目がわざわざあって、投稿しない日があると継続1日に戻ってしまうようにもなっているし。
「毎日書かないとおすすめに載らなくなる(だから毎日書こう)」というのは、はてなでブログを書いてる多くの方が持ってる認識なのではないでしょうか。
毎日書いてる? 書かされてる?
私いま多分20人ちょいぐらいの方のブログを読者登録させてもらってるんですけど、ほとんどの方が毎日書いてらっしゃるんですよね。
毎日書くのって、一日の中でそのための時間を設けることも、あるいは気分的な面でも、けっこう大変なことだと思うんですけど、これだけ多くの方が毎日書くということを実践している背景には、やっぱりはてなのシステムがそれをさせていることも影響してるんじゃないかなと思うわけです。
純粋に毎日書きたいから書くのならそれはとてもいいことなんですが、システム上で書かされて毎日書いている側面があるのなら、それは果たしてどうなんだろう、と。もちろん、人はケツを蹴られないとなかなかやるべきことに取り掛かれないわけですが、書かされて毎日書くという土壌には、弊害も決して少なくはないはずです。
まず、そういう土壌があると、数合わせ、水増し的な記事の投稿も出てきかねません。ブログのスタイルによって毎日書くことの大変さは違ってくるでしょうが、明らかに毎日書くのは大変な内容のブログでも毎日書かねばならないとなると、「今日はとりあえずこれでいいや」という投稿が出てくることでしょう。
私はいま20人ちょいの方に読書登録をさせてもらってるわけですが、正直もうすでに、これ以上常に読ませてもらう方を増やすのはちょっときびしいなと感じています。
できるだけいろんな方のブログを見たいとは思うのですが、ブログを読むことに割ける時間には限りがあるわけで、すでに新しい方のブログをさらに探しにいこうとは思えなくなっている。
みんなが毎日書いてるということは、それらをちゃんと読み切るならその相手の人数は当然そのぶん限られてくるわけです。
当たり前ですね。単純な例で示せば、1日に20の記事を読めるなら、みんなが毎日書いてたら読めるのは20人のブログです。ひとりあたりが3日に1記事を書くのであれば、60人のブログを読んでいけることになります。
くれぐれも勘違いしないでいただきたいのですが、毎日書くことが悪いと言いたいのではありません。はてなが取っているシステムのために、書き手にも読み手にも過剰で不必要な負担が掛かっている側面があるのではないか?と問いたいのです。
弊害としてもうひとつ言えることとして、あるひとつのアイデアを記事として完成させる際にも、今日中に必ず何か投稿しなければならないという制約があると、記事の完成に手抜きが生じてくることはありえると思います。このこともまた書き手にとっても読み手にとっても弊害といえるでしょう。
このことについては、ちょうど笹原さんがタイムリーな記事を書いてくださってました。
ケツを蹴るためのシステムとしては、せいぜい3日に1回か、1週間に1回ぐらいが締め切りなのがちょうどいいんじゃないかなと思うんですけどね。