いいものをいいものとみんながちゃんと評価しあう気流が出来て欲しい
こちらを読みました。
いいものが世に出るようにしていこうという気流に広まってほしいから、前回、前々回と書いてきていますけども(「ちゃんとシリーズ」とでも名づけましょうかね)、またこのことについて書きたいと思います。
bobcoffeeさんのこちらの記事にブコメとしても残したのですが、いいものをいいものとして、みんながちゃんとそれを示していくことがなければ、そのいいものは埋もれてしまい、そして人目ばかり引こうとするつまらないもののほうが好き勝手に跋扈してしまいます。
「ブックマーク」としての機能と「いいものをよりみんなの目に入るようにする」という機能とがぴったりいっしょになっていることが最善のものとは思えませんし、はてなの運営がそれを意図があってそうしているのではないのであれば、しっかり改善してほしいと思います。
確かに、「お互いがお互いをちゃんと評価しよう」という気流のもとでは、「相互ブクマ」の問題の影響は大なり小なり生じてくるでしょう。いまはまだこの問題が取り沙汰されたばかりだからみんな神経質になっているけれども、もっと時間が経ったころに、内容無選別の相互ブクマを行うひとがでてきやすくもなるでしょう。
でもそれは、個人個人が自分のやることに自覚とモラル(と過剰な場合の運営からの制裁)を持つべきことであって、タイトルだけで釣ったようなしょうもない記事がしょっちゅうホッテントリ入りしてしまうような土壌よりはずっといいと思います。
お互いがお互いを評価するために、書き手ひとりひとりがその輪の中にどんどん入っていってほしいし、せっかくはてなブログで書いているんだからそれをしないワケはないと思います。
ところで、私がこうして「いいものをちゃんと評価しよう」と主張していくきっかけになったのは、ご存知の方も多いかと思いますがまつたけさんのこちらの記事からです。
私は、まつたけさんがちょっと前に書いていた北斗の拳のアミバについての記事を本当におもしろくていい記事だと思いました。でも、私はそのころ評価するための目的でブクマを付けていなかったので、かなり迷ったあげくブクマを付けませんでした。これだけおもしろい記事なら私がつけなくてもどうせいっぱいブクマは付くだろうと思ったのもあります。
でも、あとあとからその記事を見てみると、なぜかブクマがほとんど付いていませんでした。正直、「え? なんで?」と思いました。
私のセンスが世間一般のものとずれている可能性もなくはないですが、まつたけさんはそのアミバの記事までほぼ毎日記事を投稿していたのに、つぎの記事まで間があいていたので、まつたけさんもそれなりの意気込みがあってその結果には失意を受けていたのではないかと勝手に推測しています。
(ちょうど私がここまで書いているときに、まつたけさん本人のコメントの書き込みの通知が来ているのに気づきました! なにはともあれ良かった!)
でも、本当に、ブログで自分の創作なりメッセージなりを発信していくことが大袈裟でなく生きがいになっているひとだっていると思います。(というよりほとんどのひとがそうかもしれませんね)
だったらそのひとの"作品"に対して「これはいい」と思ったなら、それをちゃんと見える形にしてあげるべきでしょう。それをやったって誰が損をするわけでもないし、むしろその「いい記事」はよりみんなの目につきやすくなって、代わりに釣っただけのような記事は世に出てきにくくなって、みんなが得をすることになる。(そのためには現状の、「ブックマーク」の機能と「いいものをいいものと認める」機能とがいっしょになってしまっているのをしっかり分けなければならない。)
でもそんなことよりなにより、今日はまつたけさんが生きててくれてよかった。これでまたあのおもしろい記事も読めるんだから。